MRI Research Associates
若手座談会
VOICES
働きやすい制度や環境、そして雰囲気は、
スキルや専門性を高める場としても本当に魅力
入社数年目の社員が、オープンスペースで本音のトーク。
まだまだ若手と侮るなかれ。強い意思をもって入社した2人からは、
自らの、MRAの、そして社会の将来に対するビジョンが見えてきました。
小林 和樹

サステナビリティ事業部
水・資源循環チーム
2020年入社
生物システム応用科学府 食料エネルギーシステム科学専攻 修了

大学院では、温泉・土壌を対象に未利用資源の活用に向けた研究を行う。入社後はその分野の業務に従事。現在、順調にプロジェクトリーダーへ。もともとランニングが趣味で、半年に一度のペースで大会にも出ていたほどだが、子供が生まれてからは土日に一緒に過ごすのが何よりの楽しみになっている。

Kazuki Kobayashi
柿迫 栞緒

ヘルスケア&ウェルネス事業部
介護・医療政策チーム
2021年入社
法学部政治学科 卒

以前より社会課題解決に関心があり、大学時代の研究や学生団体での活動を通じてヘルスケア分野に関心を持つ。入社後は、介護・医療分野の業務に従事。ジャズが好きで、週末はほぼ毎週ライブを観に。社会人サークルにも所属し、自身もエレクトーンでコンサートに出演することがある。

Rio Kakisako

01
ずっと心にあった、社会問題や環境問題への思い

なぜMRAを選んだのか。就活中の思い出は?

小林
小さい頃からの夢をずっと追いかけてきたら、MRAにたどり着いたという感じです。就職を考える際に大事にしていたのは、小学生時代のある体験でした。総合学習での「ビオトープづくり」をきっかけに環境問題へ興味がわき、いろいろ学ぶうちに、何らかのカタチで環境問題の解決に携わりたいという夢をもったんです。その後、環境科学を学べる大学を選び、そして一貫制博士課程へ進学。海外の途上国支援をする開発コンサルタントや、MRAのようなシンクタンクへの就職を考えていました。

この大学院在籍中にスリランカやタンザニアなどに行った経験が、その後の進路に影響を与えます。海外の状況を見るうちに、「そもそも日本の問題を解決しなければ」「まずは自分の住む国に貢献したい」という気持ちが強くなったことで、シンクタンクへの就職に気持ちが傾きました。インターンシップに参加し、今後MRIグループにおいて、MRAが水と資源の循環分野に力を入れていくと聞いたため入社を決めました。柿迫さんはどうですか。
柿迫
私には、小林さんのように明確な原体験はありませんが、中学生ぐらいの時から漠然と社会課題の解決に携わりたいという思いがあり、元々は国家公務員を志していました。そういった理由もあり、大学時代には政策立案コンテストを運営している学生団体に所属していたのですが、そのOGにシンクタンク研究員をしている方がいたことから、シンクタンクという仕事を知りました。

国家公務員ですと異動が多く、ジェネラリストとしての資質を求められると思いますが、自身の関心のある分野に特化したスペシャリストとして課題解決に関わりたいと思った私は、シンクタンクを志望するようになりました。そうすると、シンクタンクの中でも国の課題解決に関わる機会が多い会社を選びたい。そこで、官公庁との業務実績が多く、修士や博士だけでなく学部生にも門戸を大きく開いているMRAを志望しました。
小林
面接といえば、私は最終面接の日に、ちょっとしたハプニングがあったんですよ。面接会場へ急いでいたんです。家を飛び出し、階段を駆け下りてジャンプしたところ、スーツの股下が破れてしまった(笑)。すぐに家へ戻って、若干色の異なるパンツに替えて、どうにか間に合わせて、何食わぬ顔で面接に臨みました(笑)。就活生の皆さん、時間には余裕をもって動きましょう!そんな思い出、柿迫さんにはありますか?
柿迫
私は最終面接の前日に、急に「親知らず」が痛みだし、もっと腫れたら困るので抜歯もできず、歯科で痛み止めだけ処方してもらいました。当時はコロナ禍でオンライン面接だったため、腫れた右の頬を髪で隠しながら、何とか乗り切った感じです。面接後、すぐ抜歯へ行きました(笑)。
小林
お互いハプニングがありつつも、無事に入社できてよかった。

02
現場で体験し、声も聞く。その責任と面白さ

現在の仕事と、そのやりがい、苦労は?

柿迫
いま私は入社して3年目です。介護分野の調査研究に関わり、3年に一度の介護保険制度の改正に向けた実態把握や改正後の効果検証を目的として、自治体や介護事業所などを対象に、アンケート調査やヒアリング調査、実証調査などを実施しています。その結果を分析して報告書にまとめたり、ガイドラインやマニュアルなどの成果物を作成するのですが、自分が関わった調査結果が制度改正に反映されると、社会課題の解決に携わっている実感があり、やりがいや面白みも感じているところです。小林さんは、いかがですか。
小林
私は入社して4年目です。浄化槽や下水道等の水循環分野と使用済み自動車や未利用バイオマス等の資源循環分野に関する調査検討業務に従事しています。簡単に言えば、関係者からヒアリングした情報や統計データを用いて分析したり、関係者の会議を運営したり。分析・評価する業務は面白いと思っていますし、会議がスムーズにまとまるような資料作成や論点出しにはやりがいを感じています。とくに分析業務では自ら現場へ行き、当事者から話をお聞きして1つのデータとします。現場を体験できることは非常にやりがいがあります。柿迫さんの業務も、似たところがあるのかと思っているのですが。
柿迫
そうですね。私もアンケートやヒアリングで介護事業所や自治体の方に直接お話を伺う機会が多く、そこで現場の課題を直に見たり聞いたりして把握できるところは面白いと思っています。そして、しっかりと現場の声を拾い上げて伝えていくことに責任も感じています。小林さんは、いまどんなことに苦労されていますか。
小林
最近はプロジェクトリーダーを担うことが多くなってきましたが、そうすると調査業務だけではなく、人員の確保、コスト調整、スケジュールやリスクの管理などが降りかかってきます。計画通りに進めることのプレッシャーや、予期せぬ事態に対応することの大変さなど、マネジメントの難しさを日々痛感しますよ。ただ、それもシンクタンク研究員の醍醐味だと思って奮起しています。
柿迫
私はまだリーダーではなく遂行メンバーの立場ですが、3年目ともなってくるとコアメンバーとして、プロジェクトの一部を中心となって引っ張っていくことが求められています。スケジュール管理にはじまり、お客様や関係者との調整、他のメンバーへの指示・確認といったマネジメント的な役割を担うことも多くなり、裁量や責任の大きさに苦労しているところです。ただ、調査の設計段階から一貫して関われることに、面白さを感じているのも事実です。また、他部署のプロジェクトにも一部従事しており、学生時代に得た知見が活かせていることに、よろこびも感じています。

03
社長が、部長が、近くにいる。
若手の声が届きやすい

今、仕事の中で感じている、入社前とのギャップは?

柿迫
マイナスな意味でのギャップは感じたことがないですね。正直、入社前には学部卒であることに結構不安があったんです。大学の指導教授からも懸念され、やっぱり大学院に進学しようかと考えた時期もありました。そして実際、入社してみて同期はほとんど修士卒や博士卒でした。

でも入社してみたら、学部卒だからといって区別されるようなことはなく、1年目から想像以上に多様な業務を任せてもらい、成果物のかなり重要な部分に関わらせてもらうなど、若手が活躍できる会社だと感じました。充実した研修や、先輩の指導があり、必要な知識やスキルを習得していけるため、業務を遂行する中で、学部卒であることに不安を感じたことはありません。小林さんは博士卒で入社されていますが、何かギャップなどは感じましたか?
小林
そうですね、博士卒ということで、研修も無くすぐに、学部卒5年目くらいの社員と同様の成果が期待されているんじゃないかとプレッシャーを感じて入社しました。いきなり「これ、よろしく」と仕事を任されたらどうしようって(笑)。全くそんなことは無く、新人研修も受けられましたし、先輩社員からしっかりとしたフォローをいただいて1年目を乗り切れました。本当に良い意味でのギャップでした。

そして、上下間のコミュニケーションが、想像以上に取りやすかった。他の会社へ就職した友人の話を聞くと、若手にとって社長はもちろん部長もすごく遠い存在みたいです。MRAは比較的規模が小さい会社なので、フロアの数メートル先に社長がいますし、隣のデスクには部長がいる。自分の意思や考えを直接伝えられるような距離感は、恵まれた環境だと思いますね。柿迫さんはどうですか?
柿迫
私は、コロナ禍に就職活動をしていたため内定式まで全てオンラインで、入社するまで社内の雰囲気がよくわかりませんでした。でも入社してみたら想像以上に先輩社員との距離が近かった。年に一回、社長が全社員と面談する機会があったり、そこで仕事の希望を聞いてもらえたり。所属部署の中なら、より頻繁に部長との面談や部内でのディスカッションをする機会もあって、意思表示しやすい環境にあると思いますね。比較的コンパクトな組織であるからか、意思決定も早いと感じています。

04
テレワーク、育休、
そしてコミュニケーション支援など制度が充実

会社の制度や就業環境をどう感じている?

小林
オンラインといえば、MRAはテレワークも引き続き活発ですよね。柿迫さんはどれくらい利用していますか?
柿迫
入社がコロナ禍だったこともあり、入社当初からテレワークが中心で、今も引き続きテレワーク中心で勤務しています。新型コロナが落ち着いて、他の会社へ就職した友人たちはテレワークが減り、出社がすごく増えたと聞きます。私はフレックスタイム勤務なので、自分の都合にあわせて勤務開始・終了時間を変更するなど、柔軟に働けています。一方で、お客様との打合せや有識者との会議、社内ディスカッションなど、対面コミュニケーションのほうが充実した議論ができる場面もあり、出社とテレワークを必要に応じて使い分けています。
小林
そうですよね。お客様のご都合や業務効率が優先ですが、個人作業などは在宅勤務やサテライトオフィス利用で効率的に働けた方がいい。MRAは非常に柔軟に働ける会社だと思っています。特に私は最近子供が生まれたばかりで、残業が必要な場合でも、先にご飯をあげたり、寝かしつけたりしてから仕事に戻るといった、切り替えや両立がしやすい。産後のパパ育休も取ったんですよ。男女関係なく育休取得は当然という雰囲気があり、まったく迷いませんでした。テレワークや裁量労働など、制度を最大限に活用しています。
柿迫
そういった働き方をサポートする社内制度も整備されていますよね。例えばコミュニケーション促進のために、部署やプロジェクト単位での懇親費用を会社が出してくれる。私の部署でも懇親会を頻繁に開いています。
小林
そうですね。懇親会と言っても夜のイメージではなく、昼の勤務時間帯にオープンスペースなどで、甘い物などを買ってきて談笑しながら交流する。私の部署では小さな子供がいる社員も多いので、本当に助かります。雑談も交えながら、今後どうしていこうかと話し、理解を深め合うことで、新たな仕事や課題解決策の創出にもつながっていると思います。休暇なども取得しやすいと思うのですが、柿迫さんはうまくお休みできていますか?
柿迫
ゴールデンウィークなどは閑散期に当たるので、有給休暇を合わせて長めのお休みを取ったりしています。先ほどサテライトオフィスの話がありましたが、ワーケーション制度を利用したこともあります。私は広島出身なのですが、長めに帰省して実家でテレワークをしました。MRAには地方移住制度もありますよね。
小林
そして、そういった働き方や休暇取得がしやすい雰囲気だけでなく、社員みんなが実直で、優しくて、人柄のよさを本当に感じています。
柿迫
おっしゃる通りで、私も穏やかな人が多いなと思っています。もちろん部署ごとにカラーの違いもあるとは思いますが、言いたいことを臆せずに言える雰囲気はすごく大きいです。人間関係は総じて良好な会社で、働きやすい職場だと感じています。

05
プロジェクトを導く力や、
専門性を、もっと高めたい

今後の、自身の抱負やキャリアの展望は?

小林
プロジェクトリーダーを最近担うことが多くなってきたことから、プロジェクト遂行のための「マネジメント能力」をもっと向上させていきたい。そして、自分の専門性をより追求したいと考えています。水・資源循環に関する社会課題の解決に、温室効果ガス・水消費・資源消費の影響を定量的に分析する手法を組み合わせることで、既存プロジェクトのさらなる拡大展開や、新規プロジェクトの獲得につなげられるでしょう。その結果として、お客様はもちろん、メンバーの満足度も高められたらと考えています。

そして、MRAは官公庁からの依頼業務を中核的に扱うことで、MRIグループの利益最大化に取り組んでいます。私はMRAで、より循環的でサステナブルな社会にしていくために定量的なデータ分析に基づく政策・制度設計すなわちEBPM(証拠に基づく政策立案)に貢献していければと思います。
柿迫
私は、現在はまだプロジェクト遂行メンバーの一人という立場です。今後はマネジメントスキルや、お客様とのコミュニケーション能力を磨いて、プロジェクトリーダーとして貢献していきたいと考えています。現在は、介護・医療分野の中でもいろいろな領域のプロジェクトに関わっていますが、プロジェクトリーダーには専門性が重要だと感じています。さまざまな領域の仕事に携わりながら自分の幅を広げつつ、自分の軸となる専門性を見つけ、自分で新規プロジェクトを獲得できるようになれればと考えています。
小林
「政策・制度の観点から特定の分野の課題解決に携わっていきたい」という強い思いがある人にとって、その分野に長く貢献していけることが、MRAへ就職することの一つの決め手になるかもしれません。仕事の中で、自分の分析・評価スキルを磨きながら活用していきたいのであれば、MRAでできることは、きっといろいろあると思います。データを駆使して国の政策・制度を良くしていきたいという思いがある人に、MRAへ入っていただけたら嬉しいです。
柿迫
MRAには多様な分野の事業部がありますし、私や小林さんの所属するリサーチ部署のほか、機能部署と呼ばれる技術に特化した部署もありますので、幅広い分野の社会課題に対して高い専門性と技術力でアプローチすることができます。そのため、社会課題解決に貢献したいという熱意がある方には、当社をおすすめしたいと思います。MRAの社員は、みんな社会課題を解決したいという強い思いで仕事をしています。ぜひ一緒に働きましょう。