特化することで、独自の存在価値が放てる。
確かな成果へ結びつけるには、各事業者が自らの専門分野の知識や実績を有するだけでなく、
計画や予算に沿ってプロジェクトを管理・推進し、関係者間の調整等を行う能力も必要だ。
しかし、事業者内にその知識や経験をもったスタッフが、必ずしも在籍しているとは限らない。
マネジメント事業部
PMO事業チーム
チームリーダー
2017年入社
理工学部管理工学科 卒
転職して6年目。前職の建設業界で得た、多様なステークホルダーが関わる中で事業全体を進めていく経験や、進捗を見て仕事を進めていくスキルを、今の仕事にも活用。働きながら大学院に通う多忙な日々。近く、卒業したら趣味のゴルフを楽しみたいと考えている。
マネジメント事業部
PMO事業チーム
2001年入社
社会情報学研究科 卒
もともとはMRAの前身となるシステム開発会社にWeb系の技術者として入社。その後、総合シンクタンクに姿を変えたMRAで調査系の仕事へ。生粋の上州グンマー男子。妻一人、娘二人、猫一匹と生活。コロナ禍になってからの日頃の楽しみはDIYと独り酒場探訪、ロックのライブ映像視聴。
マネジメント事業部
PMO事業チーム
2021年入社
融合理工学府 卒
大学では人間工学を専攻し、脳波や筋電図など生理指標の測定・解析からヒトの特性に着目したデザインに関して研究。その経験を「研究者のサポート」という別の形で活かせる仕事があると知り、MRAへ。最近お気に入りのキャラクターは、サンリオの「ぽっきょくてん」。
01
業務の概要
進捗の管理や、進行の支援にも、プロの存在が有効
マネジメント事業部の業務は、大きく分けて2つ。ひとつは『研究管理』で、国や研究機関が実施する研究開発事業(プロジェクト)の遂行管理や経費執行管理だ。研究開発を実際に行う事業者を選定するところから事業終了後まで、プロジェクト全体の進行管理を一貫して担っている。
もうひとつは『民間企業向けPMO(Project Management Office)支援』で、顧客内の特定プロジェクトの適切な進捗を支援している。
『研究管理』業務と『PMO支援』の違いは?
「具体的には、実際に研究を行う事業者の公募に始まり、それを審査・採択するための支援、研究経費の支出金額を確定させるための検査(経費執行管理)、実際の研究開発の進捗管理、その経過を報告する会議の開催、そして最終的な成果報告まで関わっています。この間、MRAが事務局となり、官公庁などの発注者と、研究事業者、そして審査や報告会などにご協力いただく第三の組織や有識者らをつなぎ、必要な調整作業や手続きを担っています」
02
業務の中身、苦労
豊富な経験や実績に基づいた、独自のノウハウや対応力が強み
官公庁をクライアントに、研究開発を委託される事業者のプロジェクトを支援する『研究管理』。そして、民間企業をクライアントに、その企業内のプロジェクトを支援する『民間企業向けPMO支援』。どちらの業務でも、MRAがプロジェクトに関わる人や組織のつなぎ役となることは分かった。
とはいえ、どちらの業務にもそれぞれの特徴があるはずで、苦労する面も異なるだろう。もう少し具体的に、業務の内容に踏み込みたい。
『研究管理』では、どのような業務をしているのか。
「我々の役割は管理や支援ですので、基本的に研究そのものを行うわけではありません。MRAでは、様々な分野におけるプロジェクトを支援してきた実績や、その経験に基づいた事業管理と経費執行に関するノウハウがあります。この業務を受注できている背景には、そのような強みがあるからではないでしょうか。そして、分野によってはその専門的な知見を持った社員が社内の他部門に在籍しており、必要に応じて連携し、事業者に研究に関するアドバイスができる体制を構築しています」
「また、プロジェクトには多くの事業実施者が関わりますので、様々なやり取りを一元化できるシステムを導入している点もMRAの強みです。既存のクラウド型業務システムをベースに当社が独自に開発したM4S(エムフォーエス、MRA Secretariat Support System Series)により、大きく『情報の共有』と『お金の管理』の機能を持っています。様々な情報や会議書類を登録・格納でき、見たい時に見たい情報へアクセスできます。さらに経理処理に係る証憑を格納することで、遠隔で経費の執行状況を管理することができます」
『民間企業向けPMO支援』では、どのような業務をしているのか。
「そこで、まずはお客様のプロジェクトの進捗を"見える化"することから始めます。また、プロジェクトの推進に必要な打ち手が明確になる"管理の実効性"を向上させるお手伝いをします。すると、先手を打ちながらプロジェクトを進行させられるようになり、これによって姿勢が変わる。そして、期限間際になって作業を急かすようなプロジェクト管理ではなく、メンバーが手を携えて楽しく進行させられるプロジェクト管理へと転換される。我々は、その一翼を担っています」
「お客様のプロジェクトには30年~50年といった長期計画のものが少なくありません。そのため、我々がお手伝いするのは、その最初の数年といったケースが多いです。ご依頼としては、期間内に我々に何をして欲しいか、ご要望が大体決まっています。その間にお客様がお客様に合ったPMOのやり方を習得され、ある程度お客様だけでプロジェクトを推進できるようになるまでを我々が支援するようなスタイルです。ですので、支援期間内に何かお役に立てるツールを、できるだけ残そうと考えながら業務に取り組んでいます」
官公庁と民間、それぞれに特徴や苦労がありそうだが。
03
成果と展望
大きな責任と自負を胸に、社会課題の解決、
そして新たな事業の創出に貢献する
研究あるいは何らかのプロジェクトを成功させるためには、確かにそれを管理し、推進させる役を担う存在も不可欠であることを再認識した。それをプロとしてプロジェクトの内と外から支えてきたMRAだが、現時点において、どのような成果や実績につながっているのだろうか。そして、そこで得た知見は、今後どのような方向で活かされていくのだろうか。
今日までの成果や、今後の目指すものは。
「『民間企業向けPMO支援』においては、『困ったら相談できる、居てくれるだけでありがたい』といったお言葉で、信頼できる不可欠なパートナーとしてご評価いただけています。今後も受注と実績をさらに増やし、それによってさらなるノウハウを蓄積していければと考えています。そのためには、お客様の内部の人材を的確に活用することと、部内のチームワークとバックアップ体制をさらにレベルアップさせる必要があります。それによって、また違った困りごとを抱えたお客様や、新しい事業領域にチャレンジされる事業者を支援していきたいと思います」