自然科学分野

数値解析技術と自然科学分野の知見を融合し、
都市デジタルツインを活用することで、スマート社会の実現を目指します。

目指す社会像

激甚化・頻発化する自然災害リスクへの対応のため、科学的知見に基づく意思決定の重要性が高まっています。当社は、創業以来培ってきた計算科学分野の確固たる技術と自然科学の知見を融合することで、サイバー空間上での高度なシミュレーションによる現状分析・将来予測とその結果を現実世界にフィードバックする都市デジタルツインを活用した課題解決に取り組んでいます。防災、土木・建築、環境・エネルギー、ものづくり等において都市デジタルツインを活用することで、意思決定や計画立案、各種プロセスが高度に最適化されたスマートな社会の実現を目指しています。

サービスの特長

専門性・強み

• 構造・流体解析などの自然科学分野の数値解析技術を強みとし、微視的・演繹的・計算工学的なアプローチを通じて、課題の背景にある現象の解明・予測を行うことが可能です。
• サイバー空間でのシミュレーションを効率的・効果的に行うため、スーパーコンピュータ等のHPC（High Performance Computing）技術、3D都市モデルやBIM（Building Information Modeling）等の専門性も有しています。

サービスメニュー

• 自然災害シミュレーション
  津波や台風に伴う高潮・河川氾濫等の災害から人や重要インフラを守るため、地域特性に応じたモデリング＆シミュレーションを通じて、災害による影響評価や対策立案を支援しています。
  国による気候変動適応策の検討のため、三菱総合研究所とともに、地球温暖化が進行した場合の高潮への影響を評価するシミュレーションをスーパーコンピュータ上で実施しました。また、国土交通省によるProject PLATEAUでは、3D都市モデルを活用した浸水シミュレーションにより、建築物の形状や属性（構造種別や建築年数等）を考慮したリスクを定量化しました。
  

  

• 工学系シミュレーション
  構造・熱・流体・放射線等のシミュレーションによるリスク評価技術とシステム開発により、重要インフラの維持・頑健化や利便性向上のための研究開発・規制対応等の取組を支援しています。
  建設分野においては、人手不足や技術継承の課題に対して、異種システム・データ連携や汎用解析プログラムのカスタマイズ等、エンジニアリング業務の効率化・高度化のためのソリューションを提供しています。また、橋梁等の大型構造物に対する点検を効果的に実施するため、構造解析と数理最適化手法を組み合わせたソリューションの開発にも取り組んでいます。
  原子力分野においては、発電所の健全性に長期間にわたって影響を与えうるコンクリートの経年劣化事象を評価するための研究開発や、V&V（Verification & Validation）の観点からシミュレーションの信頼性を評価する手法の開発に取り組んでいます。
  

  

実績紹介

受託実績

• まちづくりのデジタルトランスフォーメーションの推進に向けた3D都市モデルを活用した社会的課題解決型ユースケース開発業務（防災・防犯：詳細な浸水解析シミュレーション）（国土交通省、令和4年度）
• BIM・CAE解析連携による設計業務効率化支援（民間企業、令和2年度～令和4年度）
• 高経年化対策に資するコンクリート照射劣化に関する研究（民間企業、平成30年度～令和4年度）
• 使用済燃料等の輸送・貯蔵の分野における最新解析手法に係る評価手法案の高度化（原子力規制庁、令和2年度～令和4年度）

実際のプロジェクトストーリーの紹介

• コンクリートに対する放射線の影響を解明せよ　https://www.mri-ra.co.jp/recruit/projects/14.html

国際会議発表実績、受賞実績

• Fifth General Meeting of the International Committee on Irradiated Concrete Prediction of expansion of irradiated aggregate by using finite element method（共著、数理システム事業部 櫻木俊輔）
• 2018年日本コンクリート工学会賞論文賞受賞／Three outstanding papers of the year 2017 (JACT) Development of Soundness Assessment Procedure for Concrete Members Affected by Neutron and Gamma-Ray Irradiation、Journal of Advanced Concrete Technology Vol.15、PP440-523（共著、数理システム事業部 猪狩貴史）